CEATEC JAPAN 2014 レポの後編
TOYOTA
去年はホール1つか2つが自動車会社で使われていましたが,今年はかなり大人しめ.
トヨタは燃料電池自動車(FCV)を中心に水素ステーションなどを展示.
車両にはFUELCELL(燃料電池)の文字が
燃料電池車は水素(あと空気中の酸素)を補給して水(水蒸気)を排出するので環境への負担が少ない次世代の自動車として注目されています.
車体後部にはマフラのようなものは見当たりません.水はどこから出すのでしょうか?
HONDA
ホンダもトヨタと同じく燃料電池関連の展示.
中央にはレーシングカーをかたどった模型と"水素ブラザース"という大きなしょんべん小僧が.
去年のヤカンといい,アソビ心溢れる展示です.
なぜしょんべん小僧かというと,FCVが水しか排出しないというのを示したいらしい.
このしょんべん小僧はステージの度に本当に放水します(笑
それから燃料電池で作った電気で携帯を充電できるコーナー
分かり易くていいですね.実際にスマホを充電することができました.
(奥に映っているのはACコンバータ)
MAZDA
自動車メーカー3社目マツダはアクセラを改造した自動運転車を展示していました.
あと,奥に今年のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した新型デミオ.
どちらもソウルレッドプレミアムメタリックのカラーリングでとてもカッコ良く.目を引きます.
またメーター上部に車速等を表示させるアクティブ・ドライビング・ディスプレイの展示(EPSONのグラスのように遠くにあるように見えるので従来のスピードメータに比べ目のピント移動が少なくてすむ)やLEDを使って光の向きを変えられるヘッドライトの展示などがありました.
自動車メーカーはこの3社のみ,去年は日産自動車もいましたが今年はいませんでした.
オムロン
体重計や血圧計でお馴染みのオムロンはここにきて急に暴走,ラリー継続卓球ロボットなるものを展示していました.このロボットは卓球が強いロボットではなく,人間側が打ちやすい場所に球を返してくれることで,長くラリーが続けられるというロボットです.
オムロン社が持つ”意味センシング”と”思考型コントロール”技術をアピールしたいようですが一見すると訳が分かりません.というかよくよく見てもよく分かりません...(良い意味で
ただ出展規模の割には非常に人目を引いており,ステージ前は常に混雑していました.
ロボットの外観が何とも.
NHK
放送技術研究所公開の内容を簡単にまとめたような展示.
紅白歌合戦の8K映像等を見ることができます.ただ8Kディスプレイは全て撮影禁止マークがついていて残念...
ブース側面にはGOEと書かれた(会社名?ブランド名?)8Kディスプレイが数台置かれていてなかなかの圧巻
今回8Kの展示はSHARPとここだけかな?(たぶん)
WIRELESS POWER CONSORTIUM
Qi(チー)で有名なこちらのブースではQi cafeという名前のカフェがありました.残念ながら12時の時点で既に無料のコーヒーサービスは終了していましたがこのブースでは無線給電技術を小さな扇風機を使って体感することができます.
またQiの充電コーナーもありました.
各社とも注目を集めるためにさまざまな工夫を凝らいていて面白いですね.
コンソーシアムのメーカーで作られたQiのマーク.
無線給電は便利なので,もっと普及してほしいと思います.
ここから先は時間がなかったのでダイジェスト
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docomo
ムラタ製作所
京セラ
タフネススマホとか
Clarion
ポルシェだ!
しかも乗車できるの!?
TOSHIBA
なんかいっぱい並んでる
日経BP
日経エレクトロニクスという雑誌とAutmotive Technologyという雑誌が無料で貰えます.
今年は午後に予定があり,UNI-CUBツアーにも参加したのであまり細かく見られなくて残念でし
た.もしSONYが出展してたら3社くらいしか回れなかったかも(笑
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UNI-CUB
そして13時になり再びUNI-CUBツアーの場所へ
このツアーはCEATEC AWARDを受賞した会社のブースを回るというもので走行練習も含め30分程度になります.
1回の定員が5人でこの日は全5回,9日以降は全7回の開催となっています.
ツアーの受付は午前と午後に分かれていますが午前は数十分で,午後は受付が始まる前から並んでいた人たちで定員が埋まってしまいました.
並んでいるUNI-CUBたち.
UNI-CUB(ユニカブ)とは?
HONDAが開発した一人乗りの電動一輪車のようなもの.人型ロボットASIMOの制御技術などが使われており,一輪でも安定して乗車,走行できます.
(多数の小さなローラーで大きなタイヤを構成しているので厳密には一輪でない?)
興味のある方は公式ページを見てみて下さい.
試乗コースの脇にはロッカーがあり,手荷物を預かってくれるのが嬉しいですね.
そして乗車
普通に腰かけて後ろのレバーを押すとスタンドが引っ込み,足を載せる台が出てきます.
そこに両足を載せれば乗車完了.
UNI-CUB側が上手くバランスを取ってくれるので,一輪車に乗れ僕でも直立で停止していられます.
そして体重を少し前に傾けると前に,左右に傾けると横に移動できます.
最初は変に姿勢が良くなったり首に力が入ったりしましたが,コース内で5分程度の練習走行を行っているうちに,だいぶ思い通りに動かせるようになりました.
写真は8の字走行をしているときのもの
写真は8の字走行をしているときのもの
そしてコースを出て会場内へ.
ガイドの方の後ろにアヒルの親子のようについていきます.
会場内では注目の的で,当たり前のように写真や動画を撮られます(笑
そんなこんなでツアー終了.
座りながら移動できるのでとても楽ちんでした.
UNI-CUB自体の開発は結構前から行われていて,今回試乗したのは最新式のUNI-CUB β.
調整もかなり仕上がっている感じでもう販売しても問題ないレベルな気がします.
オムロンの卓球ロボットとUNI-CUBツアーの動画↓
以上で今年のCEATEC JAPANは終了.
規模の縮小や来場者数が年々減少しており,だんだん活気が薄れてきているCEATECですが,しっかり見れば面白いものは沢山あります.
特に今年は行けなかった中小企業ブースやキーテクノロジーステージ(素材・材料系)なんかは一点モノの技術なんかがあって話を聞いてみるととても勉強になったりします.
来年もなんとか時間をつくって見に行こうと思いました.
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